カーボンフットプリント用語集
このWEBサイトでは、カーボンフットプリントやSDGsに関する普段聞きなれない用語がたくさんでてきますので、できるだけ簡単に解説をするページを追加しました。
アイウエオ順で整理しています。また、今後も気づけば用語を追加していきます。
ア行
ISO14040
ISOとは、スイスのジュネーブに本部がある International Organization for Standardization(国際標準化機構)の略称です。様々な規格がありますが、そのうち、ISO14040は、(環境マネジメント−ライフサイクルアセスメント−原則及び枠組み)です。
ISO14044
(環境マネジメント−ライフサイクルアセスメント−要求事項及び指針)です。ISO14040とセットで、LCA(ライフサイクルアセスメント)の実施方法(1. 目的・評価範囲の設定 2. インベントリ分析 3. 影響評価 4. 解釈 の4つのステージ)が定められています。
ISO14064
組織の温室効果ガス排出量を算定・検証する手法です。3部構成になっており、ISO14064-11: 組織/ISO14064-2: プロジェクトISO14064-3: 妥当性確認、検証に分かれています。算定する範囲を決めて、そのルールに基づいて算定し、検証する規格となります。
ISO14067
(製品のカーボンフットプリント)ISO 14040(LCA)の実施手順を、GHGに注目して算定する際のガイドラインです。
アジェンダ
SDGsで指すアジェンダとは、「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」のことです。2015年9月の国連総会で、国連加盟国193カ国の全会一致で採択されました。
エコロジカルフットプリント
環境への負荷を面積で表す手法で、1990年代に提唱されました。例えば、ある国の現在の経済規模を維持するには、国土面積の〇倍の土地が必要、などと表します。
SDGs(エスディージーズ)
Sustainable Development Goals, 持続可能な開発目標のことです。ちふれグループでは、社会課題、環境課題、経済課題の三側面から、偏りなく6つの重要課題を選定し、取り組んでおります。
SDGsコミットメント
ちふれグループでは、SDGsの5.ジェンダー平等を実現しよう を最重要課題に選定し、全部で6つの目標を重要課題とし、それをコミットメントとして宣言しております。
SDGs17の目標 1
1貧困をなくそう、です。実際のアジェンダでは「あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる」と表現されています。
SDGs17の目標 2
2飢餓をゼロに、です。実際のアジェンダでは「飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する」と表現されています。
SDGs17の目標 3
3すべての人に健康と福祉を、です。実際のアジェンダでは「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する」と表現されています。
SDGs17の目標 4
4質の高い教育をみんなに、です。実際のアジェンダでは「すべての人々へ包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する」と表現されています。
SDGs17の目標 5
5ジェンダー平等を実現しよう 、です。実際のアジェンダでは「ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う」と表現されています。ちふれグループでは、この目標を最重要課題に位置づけています。
SDGs17の目標 6
6 安全な水とトイレを世界中に、です。実際のアジェンダでは「すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する」と表現されています。
SDGs17の目標 7
7エネルギーをみんなに、そしてクリーンに、です。実際のアジェンダでは「すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する」と表現されています。ちふれグループでは、この目標を重要課題の一つに位置づけています。
SDGs17の目標 8
8働きがいも経済成長も、です。実際のアジェンダでは「包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用を促進する」と表現されています。ちふれグループでは、この目標を重要課題の一つに位置づけています。
SDGs17の目標 9
9産業と技術革新の基盤をつくろう、です。実際のアジェンダでは「強靱なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及び技術革新の推進を図る」と表現されています。
SDGs17の目標 10
10人や国の不平等をなくそう、です。実際のアジェンダでは「各国内及び各国間の不平等を是正する」と表現されています。
SDGs17の目標 11
11住み続けられるまちづくりを、です。実際のアジェンダでは「包摂的で安全かつ強靱で持続可能な都市及び人間居住を実現する」と表現されています。
SDGs17の目標 12
12つくる責任 つかう責任、です。実際のアジェンダでは「持続可能な生産消費形態を確保する」と表現されています。ちふれグループでは、この目標を重要課題の一つに位置づけています。
SDGs17の目標 13
13気候変動に具体的な対策を、です。実際のアジェンダでは「気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる」と表現されています。ちふれグループでは、この目標を重要課題の一つに位置づけています。
SDGs17の目標 14
14海の豊かさを守ろう、です。実際のアジェンダでは「持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する」と表現されています。ちふれグループでは、この目標を重要課題の一つに位置づけています。
SDGs17の目標 15
15陸の豊かさも守ろう、です。実際のアジェンダでは「陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する」と表現されています。ちふれグループでは、この目標を重要課題の一つに位置づけています。
SDGs17の目標 16
16平和と公正をすべての人に、です。実際のアジェンダでは「持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する」と表現されています。
SDGs17の目標 17
17パートナーシップで目標を達成しよう、です。実際のアジェンダでは「持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する」と表現されています。
MDGs
Millennium Development Goals,ミレニアム開発目標です。2001年から2015年までの開発目標で、主に先進国が途上国の開発を支援する色彩が強いものでした。これは一定の成果があったため、SDGsに形を変えました。
オーガニックコスメ
日本では明確な定義がないのですが、当社グループでは、フランスの世界最大級のオーガニック認証機関、エコサートを取得した商品をオーガニックコスメ(ブランド名:ドゥーオーガニック)と定義しています。この認証を得るためには、厳しい基準があり、これをクリアすることは、結果的にSDGs目標の2,3,6,12,13,15に貢献しています。
カ行
カーボンニュートラル
二酸化炭素など温室効果ガスの排出量と、森林などが吸収する吸収量が、プラスマイナスゼロのニュートラルになる状態を指します。
カーボンフットプリント
炭素の足跡と訳されます。原料の調達から、製造、輸送、使用、廃棄・リサイクルの全てのライフサイクル全体で排出される温室効果ガスの料を算定したものです。
くるみんマーク
厚生労働省が、子育て支援などで一定の基準を満たした企業に認定するマーク。ちふれホールディングス(ちふれグループ)も取得しています。
サ行
再生可能エネルギー
石油、石炭、天然ガス等の化石燃料ではなく、太陽光や風力、水力、地熱、バイオマスなど自然界に存在するエネルギーのことです。
サプライチェーン
商品の開発から、お客様の手に渡るまでの一連の流れのことです。
GHG(ジーエイチジー)
グリーンハウスガス、温室効果ガスのことです。
GHGプロトコル
温室効果ガスの排出量を算定する際の国際的な基準です。スコープ1,2,3でそれぞれの排出を算定します。
CO2e
シーオーツーイクイバレントと読みます。カーボンフットプリントの単位です。これは、例えば温室効果ガスは、二酸化炭素よりフロンガスの方が25倍地球を温暖化すると考えられており、様々な温室効果ガスを、二酸化炭素相当で換算したら、という意味で、kg-CO2eなど、重さで表します。
重要課題
企業がさまざまな課題の中で何を重点的に取り組むのか、優先順位を付けたもので、マテリアリティとも言います。
使用段階
カーボンフットプリントの5段階の第4段階の排出です。化粧品では、クレンジングや洗顔、シャンプーなど、洗い流す製品がありますが、その際に使うお湯をガスなどで温める時の二酸化酸素の排出量を算定します。
スコープ1
事業者自らによる温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス)という定義になります。プロパンガスや都市ガスなどは、燃焼させることで実際二酸化炭素を排出しますので、直接排出と言います。
スコープ2
他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出という定義になります。電気は、使う際に二酸化炭素は発生しませんが、電気を作る過程で火力発電などで二酸化炭素を間接的に排出している、という意味です。
スコープ3カテゴリー1
1 購入した製品・サービス、と言います。具体的には、 原材料の調達、パッケージングの外部委託、消耗品の調達などです。化粧品で言いますと、原料、副資材、仕入商品、外注費などが当たります。
スコープ3カテゴリー2
2 資本財、と言います。具体的には、 生産設備の増設(複数年にわたり建設・製造されている場合には、建設・製造が終了した最終年に計上)です。
スコープ3カテゴリー3
3 Scope1,2に含まれない燃料及びエネルギー活動、と言います。具体的には、調達している燃料の上流工程(採掘、精製等)調達している電力の上流工程(発電に使用する燃料の採掘、精製等)です。
スコープ3カテゴリー4
4 輸送、配送(上流)、と言います。具体的には、調達物流、横持物流、出荷物流(自社が荷主)です。
スコープ3カテゴリー5
5 事業から出る廃棄物、と言います。具体的には、廃棄物(有価のものは除く)の自社以外での輸送(※1)、処理です。
(※1) Scope3基準及び基本ガイドラインでは、輸送を任意算定対象としています。
スコープ3カテゴリー6
6 出張 、と言います。具体的には、従業員の出張です。
スコープ3カテゴリー7
7 雇用者の通勤、と言います。具体的には、従業員の通勤時の排出です。
スコープ3カテゴリー8
8 リース資産(上流)、と言います。具体的には、自社が賃借しているリース資産の稼働(算定・報告・公表制度では、Scope1,2 に計上するため、該当なしのケースが大半)です。
スコープ3カテゴリー9
9 輸送、配送(下流)、と言います。具体的には、出荷輸送(自社が荷主の輸送以降)、倉庫での保管、小売店での販売です。
スコープ3カテゴリー10
10 販売した製品の加工、と言います。具体的には、事業者による中間製品の加工です。
スコープ3カテゴリー11
11 販売した製品の使用、と言います。具体的には、使用者による製品の使用です。
スコープ3カテゴリー12
12 販売した製品の廃棄、と言います。具体的には、使用者による製品の廃棄時の輸送(※2)、処理です。
(※2) Scope3基準及び基本ガイドラインでは、輸送を算定対象外としていますが、算定頂いても構いません。
スコープ3カテゴリー13
13 リース資産(下流)、と言います。具体的には、自社が賃貸事業者として所有し、他者に賃貸しているリース資産の稼働です。
スコープ3カテゴリー14
14 フランチャイズ、と言います。具体的には、自社が主宰するフランチャイズの加盟者のScope1,2 に該当する活動です。
スコープ3カテゴリー15
15 投資、と言います。具体的には、株式投資、債券投資、プロジェクトファイナンスなどの運用です。
タ行
ちふれASエルフェン埼玉
ちふれグループでは、日本初の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」に参戦する「ちふれASエルフェン埼玉」を応援しています。ちふれグループの最重要課題であるジェンダー平等を実現しよう、の達成に向けた取り組みにも大きく貢献している存在となっています。
ちふれ研究農園
ちふれグループでは、化粧品に使用できる野菜を探す目的で農園を運営しています。農園で栽培した赤シソは、既に商品の原料に活用しています。農作物は、研究・開発に活かすだけでなく、福祉カフェへの提供や、福利厚生として社内販売も行っています。
ちふれあい保育園
従業員の子供だけでなく、近隣の働く女性のお子様も受け入れ、保育園を運営しています。
詰め替えの日
1973年、オイルショックでプラスチックが高騰する中、何とか価格を上げずに化粧品を供給できないものか、と考え、日本で初めて詰替え化粧品を発売した、1974年6月25日を、詰替えの日として記念日登録しています。
ハ行
排出係数
単位あたりの二酸化炭素の排出量を表す数値です。排出原単位ともいいます。例えば、電気1kwh当たりの二酸化炭素排出係数、などと使います。
廃棄段階
カーボンフットプリントの5段階の第5段階の排出です。お客様が化粧品を使い終わり、ゴミとして容器や紙箱を廃棄した際に発生する二酸化酸素の排出量を算定します。
バガス紙
サトウキビの葉や茎など、本来捨てられる部位の搾りカスから作られた紙です。