世界一簡単なオーガニックコスメとナチュラルコスメの説明を目指します。
１．オーガニックとは何か
オーガニック、と聞くと、なんとなく体によさそうな印象があると思います。
でも実は、「オーガニック」とは、有機、という意味で、化学的に合成された農薬や肥料等を使用しない植物や加工品などの栽培・生産方法のことです。
ちふれグループのオーガニックブランド、ドゥーオーガニックは、2009年、いち早くオーガニック化粧品の本場と言われる、ヨーロッパのオーガニック認証(エコサート認証)を取得し、オーガニック化粧品というものを追求してきました。
日本で暮らす女性のために、「肌を美しくする」本物の国産オーガニックコスメを作ろう、と開発しました。
２．オーガニック化粧品
世界基準のオーガニック認証(エコサート認証/コスモス認証)で定められた化粧品の基本原則は非常に厳しいもので、例えば完成した化粧品は、天然由来成分が水を含む95%以上(2017年1月以降は98％以上)などです。ちふれグループのドゥーオーガニックのスキンケアは、世界最大の国際有機認証機関、フランスのエコサートによる認証を取得していますので、厳しい基準はクリアしています。ただ、日本では、明確な基準が存在しないため、オーガニックコスメと呼ぶかどうかは化粧品会社各社の判断によります。
３．オーガニック化粧品の技術
先ほど述べましたように、オーガニックとは、有機栽培で育てられた原料を一定量以上使い環境への負荷を低減したプロセスで作られた化粧品ですので、有機(栽培)原料だからと言って「肌にやさしい」とか「刺激が少ない」というわけではありません。こうした有機栽培原料を、他の天然由来原料とどの程度の量を配合し、どう組み合わせるか、という技術力があって初めて、肌にやさしくスキンケア効果が期待出来る化粧品ができます。
４．オーガニックコスメとナチュラルコスメの違い
オーガニックコスメは、明確な定義が日本にはありません。したがって、ナチュラルコスメの定義も不明瞭で、どちらの言葉も同じように使われているのが現状です。ちふれグループでは、オーガニックコスメはヨーロッパのオーガニックコスメ認証を取得したもの、という定義にしています。一方、オーガニックコスメ認証(オーガニック化粧品の生産・管理方法と第三者機関によるチェックシステムを規定)取得経験を元に、より多くの方に使っていただけるように石油由来原料を低減 (水を含む90%以上天然由来、７つの無添加) して開発したブランド「ドゥーナチュラル」を、ナチュラルコスメと呼んでいます。
５．オーガニックとSDGs
先ほどのヨーロッパの認証機関の認証基準に、「地球環境への負荷が少なく、持続可能であること」 というものがあります。具体的には、
・原料を育む川上となる土壌や製品の製造工程でも、環境負荷をかけないことが確認されて初めて、取得が許されます。
・化学的に合成された農薬や肥料を使わない有機栽培原料を使用することで、農地の生態系維持や、水質の改善など、“健康的な生活”に寄与します。
・特に農産物由来原料の場合は、産業の安定化、食料生産の促進に繋がっています。
・生物多様性を支えるサンゴ礁減少の一因である可能性の高い、一部の「紫外線吸収剤」を配合しない日やけ止めや、海洋汚染に繋がると言われる「マイクロプラスチック」を配合しないメーキャップ商品を開発。これらの原料はドゥーナチュラル全商品で配合していません。
・石油由来原料を不使用、又は削減することでＣＯ₂排出量の削減に寄与しています。
・パッケージには非木材紙やリサイクルプラスチック、植物由来のプラスチックなどのエコ素材を使用。パッケージを廃棄する時もＣＯ₂の排出が抑えられ、健全な森林維持に貢献しています。
６．オーガニックコスメとカーボンフットプリント
前述の通り、オーガニックコスメは原料一つとっても、環境にやさしい原料を使っており、本来であればＣＯ₂の排出量は抑えられているはずですが、残念ながら現時点でその算定に十分反映させることができておりません。今後は、仕入れ先様とも相談しながら、オーガニックコスメのカーボンフットプリント算定において、知見を高めてまいりたいと考えております。
７．まとめ
オーガニックコスメ、ナチュラルコスメは、地球にやさしいSDGsフレンドリーな商品です。そして、こういった商品を積極的に使うことをエシカル（倫理的な）消費と言い、ヨーロッパなどでは広がっている考え方です。何より、ちふれグループでは、“化粧品”として良いものを作っているという自負がありますので、是非「ドゥーオーガニック」と「ドゥーナチュラル」をお試しいただけると嬉しく思います。
